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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

「行きたくない」と言う時期

■「行きたくないなぁ~」と言い出す時期・・・秋。
                    

4・5年生は、中には「塾やめたい」と言い出す生徒が出てくる時期です。
(G・W前後と夏期集中後半~9月最初と運動会終了した秋後半に多くなります。)
楽しみにしていた行事も終わって、
塾のカリキュラムはそろそろ次の学年への移行時期で内容が急に
難しくなってくる時期である秋が特に多いように思います。

ある調査によると、中学受験をした生徒のうち95%の子どもは、
「受験・塾を辞めたいと思ったことがある」そうです。
うち90%は、「辞めたいと何度も思った。」に○をつけているとか。
みんなそんな気持ちになんとか打ち勝って当日を迎えるんですね。

「頭痛い」とか「お腹痛い」とか、仮病とまではいかなくても、気持ちからきているものか、
本当に体調を崩しているのかをきちんと見抜いてあげてください。
時には、疲れをためた子どもさんに理解を示してやさしい言葉をかけて、
その後「休んだら今日習ったことが君の行きたい学校の入試に出るかもよ。
どうしてもつらかったら早退してきていいから、一問でも解いておいで。」
なんてちょっと背中を押してやってください。
弱い心に負けずに授業を受ける・・・というのが理想です。
こういう経験が、入試当日のプレッシャーに勝てる理由になることがあります。

先日の話ともだぶりますが、家にいると、そりゃたまには、塾には行きたくなくなります。
・・・大人だって、たまには仕事に行きたくない日がありますよね。
いちばん甘えが許される場所だから、ちょっと言ってみただけ・・・
という子も多いです。

家は、生まれてきてからずっと安心できる場所。素の自分でいられる場所。
だから、甘えがでやすい場所ですから、弱音を吐いたっていいんです。
お父さんがネクタイはずしてごろ寝して仕事のグチをこぼす場所、
お母さんがノーメイクになって好き勝手なこと言ったりできる場所。
受験生であるお子さんが、「行きたくなーい!!」と言ったって当然ですよね。
最も素の自分でいられて、本音を吐き出せる場所が「家」であるはずですから。
ちょっとグチ言ったら気が済むってこともよくありますよね。
私達もよくあります。
グチを聞いてもらって、とにかくしゃべる。本音を言える相手だから包み隠さずしゃべります。
そんなとき、聞き役に求めているのは、正論とか激励ではなく、「理解」「共感」ですよね。
「そうか~、そうなんだ~。うんうん。わかるわかる。」って言って欲しい。
お母さんに自分の気持ちをわかってもらえたら、それで解決したりします。
それを、ついつい正論で追い詰めてしまったら・・・思いっきり逆効果です。

ドラマ『ドラゴン桜』でもこう言ってましたね。
受験生の親は、子どもの言葉をよく聞き、その言葉そのものをくり返してやるのが仕事だ!
子どもにとって親が自分の話をよく聞いてくれている。共感してくれていると実感することが、なによりの応援になる。やる気につながる。
自分の考えをおしつけるだけの親は、受験生の親として0点だ!
私もそのとおりだと思います。

学校で、受験しない友達に何か言われたりしたのかもしれません。
もしかすると塾でテストがあるのを忘れていて、その結果に自信がないのかもしれません。
そんな後ろ向きの気持ちになること、だれだってあります。
まず は、理解を示してあげてくださいね。
例えば、「人間、がんばれない日もある!お父さんもお母さんもある!
 でも、そんな日に負けずに1問でも賢くなったら、それは一つ強くなったこと!
 負ける日があってもいいけど、そんな弱い自分にも勝てるようにもなって欲しい。今日はどっちにするかは自分で考えなさい。」

もし、そこで「今日はがんばる」ということになったら、そこはしっかり誉めてあげてください。
「どうしてもつらかったら無理しないで、早退させてもらっておいでね。」
と逃げ道も作ってやって、それで、授業も最後まで受けてきたら、それこそ誉めちぎってあげてください。


塾へいざ一歩入れば、塾の友達の顔が見えて、急に表情も明るくなり
がぜんがんばっちゃうよ!という生徒はとても多いです。
多いのが、「行くまでが億劫」なのであって、決して心底塾がイヤになったわけじゃないっていう状態。
行ってみればがんばる生徒であるからこそ、「家モード」でいるときに「行きたくないなぁ」と思ってしまうのですよ。
塾でもぼんやりして手を抜ける子であれば、通塾は退屈ではありますが、苦痛ではありませんから。
教室に入ってしまえばがんばれる、そんなタイプであれば、背中を押してあげてください。
また、そんなときには塾に一本電話することをお勧めします。
「お、さっきは元気ないなぁと思っていたけど、がんばってるな!」
と、先生に声をかけてもらえたら、元気出てくる生徒さんも多いですよ。
帰る頃には、自分が弱音を吐いていたことすら忘れている場合も。

塾に体調が悪いとウソの電話を入れて、とりあえず今日は休ませよう・・・と
いうのは、やめておいた方がいいでしょう。ウソはだめです。
今、精神的に壁を感じているということをちゃんと塾側にも伝えた方がいいです。
宿題やっていない→ウソで欠席できた→テレビも見られた→ラッキー
なんてことをクセにならないようには配慮が必要です。

遅刻してでも授業に参加できたら、早退してきたとしても、とにかく塾まで行ったことを誉めてあげてくださいね。
1つでも賢くなれたんだから行った意味がある。行かないと思っていたのに、その気持ちに勝つことができたということに意味があるよ。


欲を言えば、そんな日の授業の単元はメモしておいて、後日やる気がある日にもう一度取り組めるといいなと思います。



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